2011年6月アーカイブ

昔、確か高校の時だったと思います。


グループでおしゃべりしていた時、中のひとりの男子生徒が、窓際の方を見て、"アッ"と小さな声をあげました。


見ると、ある女子生徒が、窓際で外を見ながら、長いストレートの髪をとかしていたのです。


・・・彼はなぜ、声をあげたのか。


休み時間とはいえ、みんなが見ているところで髪をとかすという行為に対してでしょうか。


あるいは、日ごろあまり目立たないおとなしい女子生徒のとる行動として印象的だったのか・・・


はたまた窓からの光を受けてキラキラと輝く髪の美しさに息をのんだのか。


「どうしたの?」


・・・と誰かが聞きます。


しかし彼の答えは、ちょっと意外なものでした。


「だって女の人が髪をとかしているのって、キレイじゃない?」


これはわたしがかんぱん レーザー治療をするくらい大人になっても、忘れられないヒトコマです。

わたしがこの間カフェにいたとき、レーザー しみ治療をしていそうな肌の美しい女性がお店の中に入ってきました。


その女性が取り出したのは薄い手帳。


その人はそこに、何行かの文字を書いたあと、ホッとしたようにバッグにしまいました。


ペンは手帳に差し込むアレではなく、美しいペンケースにきちんとしまわれました。


女は手帳をこういうふうに使うべきなのかもと思いました。


きゃしゃで女らしい手帳を、必要な時だけサラリと使う・・・


これが正しい女の手帳のあり方。


厚くても黒革でも、席につくやいなやそれを開くのがクセになっていても、それはいいのですが、間違ってもタバコやエラそうな態度などと組み合わせてはいけませんね。


そうしてはいけない理由などないけれど、少なくとも似合わない、美しくありません。


それもたぶん、手帳がその人の生活の濃度を示すもので、それが分厚いシステムだったりすると、どうしてもゆとりのないギスギスした女を色濃く語ってしまうからです。


・・・あなたの手帳、威張ってはいないでしょうか?