1982年7月、権威ある学術専門誌である「臨床皮膚科」に、きわめて興味ぶかい論文が一編掲載された。
とある先生をはじめ5人のドクターによる共同研究であった。
酒カスパックを、やさしく言いかえると、「コウジ酸の塗布によるシミの治療」になります。
中山博士らは、コウジ酸がメラニン色素の合成を抑制する事実から、これをクリームに溶いて顔に塗布すると、しみがとれるのではないかと思いつき、数多くの安全テストを繰りかえしたのち、しみで悩む女性たちに実際に使用して効果を測定してみた。
コウジ酸をクリームに混ぜるにさいしては、
(1)クリーム基剤97.5パーセントにコウジ酸2.5パーセント。
(2)クリーム基剤99パーセントにコウジ酸一パーセント。
以上の二種類のクリームを、計173名の患者に外用塗布して、その効果を判定した。
その結果、おもしろいことに、2.5パーセント濃度よりも1パーセント濃度のほうが良好な成績を得て、「著効」と「有効」と合わせてなんと95.5パーセントに達していました。